気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

夢の識域(私的メモ)

(2008年11月23日)

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夢の中で、かつて見た夢を思い出すことがある。

それは、夢の中でしか思い出せない夢で、夢の中で“これはかつて見た夢だ、覚えておいて醒めてから書き留めておこう”と確かに考えた記憶は残っているが、覚めた今となっては、もうどんな内容だったか思い出せないでいる。

夢は「もうひとつの」現実であって、その意識の帯域でしか成立せず、一旦そこから外れると、記憶の回路さえもが絶たれてしまう、そんな領域が「確かに」存在する。

そして昼間の意識領域には、ほんのとっかかりの感触だけが残存しているのだった。

このところよく見る夢の形態は多重構造になっていて、複数の物語が輻輳しながらしかも形象としては一体のものである形式が多い。

多にして一、一にして多の、現れては消え去り、波立ちながら不動の、無尽蔵にして有限の貯蔵庫、阿頼耶識、、、醒めてみる夢、その仄めかし。
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