妖かしの山

2008/03/11(Tue)

以前、O県で配送業務に就いていた時、山の上の集落に行き夢見心地になったことがあったが、その後二度とそこへ行くことがなかった、という不思議な話を書いたことがあった。

実は、吉田山でもそんなことがあって、、、

吉田山は、麓の神楽岡通りという名称からも類推されるように、全域が神域になっているようだ。
ただ、住宅地が山麓を這い上がるように四方から頂上近くまで侵入しており、いわば聖俗が混交している地域となっている。

頂上へ至る道筋は幾筋もあって、一般的な地図上では多くの道が確認不能のようである。

以前近くに住んでいた時は、何度も足を運び、縦横に歩き回って、ほぼ全体を把握しているつもりだったが、どうも違うようだ。

というのも、以前確か東南の隅あたりから上へと登る裏道のような道筋を散策していた時、鬱蒼とした潅木の切れ目に1軒のささやかだが瀟洒な民家を見かけたことがあった。

民家といっても、一般的な家屋ではなく、数奇屋造りのようにも見え、ひょっとして囲われ者の住居ではなかろうか、などと思ったものであった。

ところが、近年さるアルバイトでこのあたり一帯の民家を隈なく回る仕事をすることがあって、その家を見つけようとしたのだが、痕跡さえも見つからなかったのである。

以前見かけたのは30年ほど前だったが、建売の安普請とはとても見えず、老朽化で取り壊すにしては惜しいような家だったので、不思議で仕方がない。
この低い山にさえ、「山岳救助隊」なるものが設置されているのも、こうした怪異があることからも頷けるような気がするのである。

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12:07:48  妖かし  Comment * 0  Trackback * -

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