気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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スペイン映画、「ボルベール<帰郷>」 ―メモに代えて―

久し振りに映画を見た。大した映画だった。

何の予備知識もなしに見た「ボルベール<帰郷>」(2006年、スペイン)。

第59回カンヌ国際映画祭で、「主演のペネロペ・クルスを含む出演した女優6人に対して女優賞が贈られた。また、脚本賞も受賞している」そうである。

冒頭、強風の吹き荒れる中、大勢の女性がなにやら忙しそうに立ち働いている。よく見ると多くの墓石が立っている墓場である。それにしてもなんという強風だろう、、、
見始めてすぐに惹き込まれた。
ラテン系特有の鮮やかな色彩。「強烈な」と修飾すべき個性豊かな女性群。

生と死、現世と幽冥界を跨ぐかのような流れ。
果たして現れた母親は生きているのか、、、

3代に重なる負の連鎖。
母と娘の相克、離反、隠されたもの。
終盤、すべての伏線が一気に収斂し、結像する。

多くのインスピレーションを喚起してくれる、映像による語り。

ヒロインが映画の中で歌う歌が素晴らしい。

ちょっと聴くとフラメンコかと思ったが、次にこれはファドだなと思い直したものの、実は「アルゼンチン・タンゴの名曲」で、それを「フラメンコ調」に歌ったものだそうだ。ややこしい、、、

その歌詞がいい。

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彼方に見える星のまたたきが
遙かな故郷に私を導く

再び出会うことへの恐れ
忘れたはずの過去が蘇り
私の人生と対峙する

思い出に満ちた多くの夜が
私の夜を紡いでいく
旅人はいくら逃げても
いつか立ち止まる時が来る

たとえ忘却が全てを打ち砕き
幻想を葬り去ったとしても
慎ましい希望を抱く
それが私に残された心の宝

帰郷(ボルベール)

しわの寄った顔
歳月が積もり銀色に光る眉

感傷…

人の命はつかの間の花
20年はほんの一瞬

熱をおびた目で
陰の中をさまよいお前を探す

人生…

甘美な思い出にすがりつき
再び涙にむせぶ

音楽(サントラ作曲): アルベルト・イグレシアス
主題歌歌手: エストレージャ・モレンテ
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(以上の歌詞は http://ameblo.jp/fayrey/entry-10849778568.html より引用)
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