気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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都々逸

注文していた本が夕刻届いた。
ざっと目を通す。

いくつか目に留まったものを、、、

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 他人の空似とわかったくせに
 未練がついてく五歩六歩 (風迅洞)

 突き詰めた女ごころがふと恐ろしい
 ポツリ軒打つ雨の音 (亀屋忠兵衛)

 泣き声は聞こえないけど障子に写る
 肩が揺れてる後ろかげ (吉住福次郎)

 庭にひっそり秋海棠が
 咲いて住む人いない家 (山崎美津)

 別れことばが耳から抜けて
 駅前広場は風ばかり (生方賢一郎)

 あんな処で住んでもみたい
 紅葉絵になる一軒家 (鈴木一風)

 ほんの一度のはずみで逢って
 横に居るのがうちの野暮 (津阪英輔)

 よよと泣くにはきたない部屋を
 すこし片付けよよと泣く (本田山葉)

 きつく束ねたぬばたま髪を
 命やる気でとき崩す (松本美穂)

 死んでも添う気の心の隅に
 寒く落ち込む滝の音 (村瀬君蝶)

 小雪ちらつく格子戸あけて
 夢を結びに来た蛇の目(山本るり男)
 
 どこへほうきを立てたらいいの
 孫が客間へ聞きに来る (津阪英輔)

 恋の始まり紅茶にケーキ
 恋の終わりはコップ酒 (森 錠次)

 から傘の骨の数ほど男はあれど
 ひろげてさせるは主ひとり

 たったひとつの命のあかり
 昏れりゃあなたがつけに来る (お多福)

 何で泣くかとうつむく百合を
 起こしゃはらはら露の玉

 すみれ摘む娘に野の道問えば
 蝶の行方を花でさす

 惚れた証拠はお前の癖が
 いつか私の癖になる

 逢うた夢みて笑ふてさめて
 あたり見まはし涙ぐむ
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いくつかどころか随分な数になってしまった。

こうしてみていくと、艶笑的な内容が本流かと思っていたのが、綺麗な句や凄みのある句などもあって、俳句や短歌と並ぶ短詩型なのだと再認識させられた。
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遠い夢、いつかの幻、、、

火曜から金曜まで毎日BSプレミアムで夜7時からやっている火野正平の「日本縦断 こころ旅」。

いつも見ているが、実にいい味を出している。

どうやら火野は私とほぼ同年らしい。
45年前に17歳の高校生だったと言っていたから。
ものを喰っている口元は結構年寄りっぽいが、、、

視聴者から寄せられた、心に残る風景というテーマで書かれた手紙に沿って、自転車で延々と旅をする番組である。
所々、鉄道やバスを利用しているが、目的地の前後では自転車で移動するのである。

今秋は山陰を経て九州路へ。

田舎町や村の昼間でも人っ子1人歩いていない、ほどよく寂れた風景が心に染み入るようだ。

昭和の古い時代で時間が止まったような町並み。
夕映えに煌めく静かな山並み、逆光に映える穏やかなさざなみ立つ海面。

静かだ、、、とんびがのどかに鳴いて、、、

いつか見た心の風景。
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