気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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悲しみと懐かしさの起源は、、、

平生歌うのは歌謡曲や演歌系の歌だが、実を言うと「童謡」や「叙情歌」も好きだ。

今日の朝刊に「童謡・叙情歌」のCD全集の全面広告が載っていて、あれこれ思い出した、、、

童謡については、以前の日記にも少し書いたことがあったが、聴けば深い情動が湧き上がり、なぎ倒されるような、あるいはどこまでも深みへと引き摺り込まれそうな感動に襲われる歌もある。

つらつら考えて、私にとっての童謡ベスト10を挙げてみた。

1)赤とんぼ
2)花かげ
3)十五夜お月さん
4)里の秋
5)花嫁人形
6)通りゃんせ
7)叱られて
8)月の砂漠
9)あの子はだぁれ
10)あの町この町

※番外 まっくら森の歌 谷山浩子
 戦後童謡史に残る名曲。ここまでくると童謡というジャンルをはみ出していると思う。

歌は時代や世相を表すもの、それぞれの世代よって、あるいはまた個人の生い立ちなどの背景が歌への志向を決定付けるだろう。
私の個人的な事情を反映してか、あるいは世代的な志向か、もの侘しい歌が多く心に残っている。

大きな喜びに打ち震えるよりも深い悲しみに涙を流す方が、より一層深く大きな心の浄化作用があると言われる。

悲哀や哀愁を表現した歌が多く日本人に好まれるのは、どこか癒しがたい深い悲しみの記憶が心理の歴史的深層に累積しているからなのかもしれない、、、

1)の「赤とんぼ」は、戦後の労働運動の中の一齣、かの三井・三池労働争議に際して(あるいは砂川基地反対運動だったか、、、)、労働側と機動隊が睨みあい、一触即発の緊張が走る中、どちらの側からともなく歌声が湧き起こり、果ては双方一体になった大合唱になったとの伝説が語り継がれている。

2)と3)は、以前にも書いたが、私の心の深層をえぐってくる歌。
4)の「里の秋」は、戦争に行った父親を家で待つ妻と子どもの生活心情を歌った歌。しみじみ聞くと涙を禁じえない。
“あぁ母さんとただ二人、、、” 

8)の「月の砂漠」が一番好きだと家人は言う。
不思議な歌である。何の寓意的・教訓的な意味合いもなく、どこの國の歌とも取れず、何かの暗喩なのかも知れないが、、、
ただ限りない寂しさと孤独感が荒涼たる砂漠の地平に広がっていくようだ。

こうして挙げてみると、順位をつけることにあまり意義を見出せない、、、

深く普遍的な情動を喚起する歌、それがジャンルを問わない名曲、名歌だと思う。
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