気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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夢の分析

ユング関係の書物を読むと、必ずと言ってよいほど、深い夢を見る。
暗喩が濃縮され、象徴に充ち満ちた、謎めいて不可解な夢。

いつも気になっている反復夢、あまり大っぴらに書きにくいトイレに関する夢、それらについて明解・明瞭に解説し、しかも近代的<私>性、超越性、ユングとフロイトの方法と立脚点に見る原理的差異、予知夢などについても、西欧古代から中世期、近代にかけての風俗・習俗などの、興味深い詳しい資料文献を紹介しながら解明しようとするのが、下に挙げる書物である。

●川嵜克哲 『夢の分析 生成する<私>の根源』 (講談社選書メチエ)

1人の<シャーマン>的資質を持ったクライアントの夢日記に即して記述は進められる。

20年に亙って反復されてきた全く同一内容の夢が、「変化」する時、そこには何が生起・現前するのか。

表象と意味の分裂は、近代を待って生じたことが、夢への関わり方の歴史的変遷を通じて解明される。
表現されたものと内在的な意味の乖離。

フロイトにとって、夢は真の意味が背後に隠され、ユングにおいて、夢には全てが現れている、ということの意味は?

神なき時代において、初めて出現した<私>性は、寄る辺ない時代にあって、どう現実と折り合いをつけてゆくのか。

神々が生きて現存していた時代、そこには近代的な意味での<私>は存在しなかった。

そうした時代には「<私>に中心はないので、<私>が意味を見出す必要はない。超越的なものによって意味は自明のものとして目の前に現前しているからである」(同書より)

「垂直軸」と「水平軸」という確かな座標軸を設定し、その視点から、神経症と精神病成立の背景と原理的相違、個人の資質の相違を明らかにし、単なるポストモダンなあり方を越えた意識のあり方について論じる端緒ともなっている。

多くの、夢見る<病者>に勧めたい。
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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

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垂直軸の出現

2日前に見た夢。

何処かの川の河原にいる。
家内と他の誰かと3人連れ。

水量はそれなりにある綺麗な川である。山が近い。
その川の土手の上に、僅かな幅の道ともいえない平面がある。
その上にいる。

土手すれすれに、垂直な壁のようになった山が聳えている。
見上げると、頂上は雲に隠れるほど高い。
頂上付近に木が生えているのが見える。
壁面のような山肌は、どこか人工の石造のようで、しかも古い構築物のように見える。

表面は風化してざらつき、人工的な印象は薄れている。

あんな高いところから落石でもあったら死んでしまう、と私が言う。

下を見ると、夥しい落石が転がっている。
全て白い花崗岩。中には殆ど石英の結晶のような綺麗な石もある。

見ているうちにも、落石がある。

土手には上辺に手が届きそうな高さの塀が連なり、それを越えないとどこにも行けない。

向かって左は簡単に越えられそうな低い塀、右はやっと手が届きそうな高い塀。
私は右の塀の上辺に伸び上がって取り付き、よじ登り何とか向こう側へ。
それから、家内を引っ張り上げようとするが、もう既に家内は左の低い塀を跨いで越えようとしていた。
すると、塀が薄い板で出来ていたようで、簡単に上半分が割れ、家内は転んで手を汚す。

そのあと、一緒に事務所のようなところに入っていく。

裏から入り、表から出ようとして、途中で受け取った手拭のような布切れで、家内が手を拭き、それを通りすがりに、「どうも」とか言ってそっけない様子で仕切りに引っ掛けて出て行こうとすると、奥から態度の横柄な女事務員が出て来て、どういう態度か、と難詰する。

私は、一瞬何とか言って、家内をかばってやらねば、と思うが、すぐには言葉が見付からず、少し経ってから、「精神を病んでいるのが分からんのか、もうちょっと言い様があるだろう」と、その女事務員に言う。

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予兆

夢 ―覚書 その1

7年くらい前に見た、暗示的な夢。

水深は10mか、もう少し深そうな海に浮かんでいる自分。

水はあくまでも澄んで、底の方まで、まるで何もそこにはないかのように、透明な水。
そこに裸で?1人仰向けになって浮かんでいる自分の姿を、上方から自分が見ている。

そこここに岩が固まって水底に沈み、あるいは一部が水面に出ている。

陸地に近い入り江のような海面。

水が透明に近く澄んでいるので、今にも落下しそうで恐ろしい。
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