気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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音が、、、

怪談が好き、というのは、前に書いたが、10日ほど前にお気に入りの怪談サイトを読んでいた。
旅行添乗員の女性が開いているサイト。地味だが、怖い。

で、深夜久し振りに読んでいると、ピシッ、パシーン。

天井の一角から、今まで聞いたことのない音が、来た。
紛れもないラップ音、初めての体験だった。
それもはっきりした大きな音だったので、心底怖くなった。

来る気配はあった。空気感が重くて濃密になっていた。
どうも、最近呼びやすくなっている気がする。

で、2,3日前も気を取り直して、読もうとした途端、本棚の一角でザザッと音がした。その時も来る予感があった。

もう、楽しんで読むのができないので困っている。
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妖かし | コメント:0 | トラックバック:0 |

布を裂く音

剣道をやっていた友人がいる。
なんでも高校時代に、県大会で準優勝したことがあるらしい。

以前、その友人を訪ねて箱根の向うを越えて会いに行った。
山奥に家を建てて住んでいたが、そこで色々話していたら、壁に日本刀が掛かっている。
居合に使う模造刀だそうである。

興味があったので、見せて貰った。
すると、友人は鞘から抜いて、上段から下へ振り下ろして試すような動作をした。

何か、音がする。何度も上から下へ振り下ろす動作を見ている内に、やっと思い当たった。音は振り下ろす刀身から聞こえているのである。

別に、野球のバットを振るようには、速い動きではない。
普通にすーっと振り下ろしているにも拘わらず、その度にビューッ、ビューッと、まるで布を裂くような音が聞こえるのであった。

あまり不思議なので、私もやらせてもらったが、一向に音はしない。

どうやら、刀身を本当に真っ直ぐ振り下ろすと、空気を切り裂いて音が出るようだった。気が真っ直ぐに出ている、そう思った。

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獣めいた顔

暫く他府県に住んでいて、3年ほど前に今のところに引っ越してきた。

当初、どういう訳か、時々人の顔が獣めいたお化けのような顔に見えて困ったことがあった。

目の端を掠める人の顔が、口元が耳まで裂けたような化け物じみた笑いを浮かべて見えるのである。

誰彼なしというのではなく、またいつもではなかったが、、、

決まって、左の目の端を掠める時に見える。
改めて見直すと、何でもない普通の顔である。

ただ、職場で見知った人などは、よく吟味して観察すると、どうも人を出し抜いて自分だけ得しようとする属性が強い、そんな人がそのように見えてしまうように思えた、、、

それまで住んでいた地方の人々は、都会と違って、善人か悪人か、顔に書いてあったから、そういう所から移って来て、脳の認識モードが右脳のイメージ造型力と結合してそういう結果になったのかも、、、
妖かし | コメント:0 | トラックバック:0 |

何かがおかしい、、、

今の所に引っ越してきて、3年余りになる。

最初の頃、ちょっとした客商売なんぞをやっていたが、お客さんでちょっと「霊感(?)」の強い人がいた。

或る時、何かの話のついでに、近所のアパートの話が出て、なんか妙な感じがする、と私が言うと「やっぱり何か違う感じしますか。あれは、昔結核の隔離病棟があった跡地で、沢山患者さんが亡くなったらしいですよ」とのこと。

表の通りから引っ込んだ敷地にあって、離れたところからしか見えないのだが、通りからは斜めになって建っていて、そこだけ妙に沈んだ印象があり、奇妙に暗いのである。

最近、取り壊されて更地になってしまったが、、、

テーマ:つれづれ日記 - ジャンル:日記

妖かし | コメント:0 | トラックバック:0 |

彩雲

半月ほど前のニュースで、仙台の空に「彩雲」なる気象現象が現れた、との報道があった。
生まれて初めて見たので、目を疑った。

一面灰色の雲の塊の内の一部が、そこだけ虹色に彩られて浮かんでいるのである。何かCGでも見せられているような非現実感があった。
錦雲とも言うらしいが、とても不思議で荘厳な感じだった。

まるで阿弥陀如来の来迎図みたい、と言うと、連れ合いが、えーっ私は神の臨在を連想、と言った。
こういう所で、志向や感性の種類の違いが歴然と出てしまう。

稀有なものが見られて、有り難いことである。

悦び | コメント:0 | トラックバック:0 |

悪夢発動装置

小説を読んで、それに関連した夢を見るという経験はあまりないが、一度だけ、どう考えてもその小説に起因しているとしか思えない、悪夢に魘されたことがある。

都筑道夫の『骸骨』という短編集がそれだ。
ホラーや怪談は相当好きで、色々読んだが、この作家のものは今から見ても結構モダンなセンスを感じる。これを読んだ夜、それまで一度も経験したことのない異様な悪夢に魘され、いやな脂汗をびっしょりかいて目が覚めた。

その中のどれが、というのではない。特に心当たりはないのだが、深層心理の奥深いところにとぐろを巻いている、忌まわしいものを刺激し、耐えがたいイメージを惹起する邪悪な装置が仕掛けられていたような気がしてならない。

もう2度とその本を手に取る気になれないでいる。
読書断片 | コメント:0 | トラックバック:0 |

怪談

夏らしいところで。

もう30年位前になるだろうか、その頃、毎年夏になると、関西テレビで怪談シリーズを放映していた。
古典的な怪談話も多かったなかで、印象深かった一篇は、その名も「怪談蚊喰鳥」。
時代設定は江戸時代。出演は、今は亡き先代勘三郎、そして伊藤雄之助。
もうこの2人というだけで、見る前から怖い。

2時間の内の30分以上も、この2人の掛け合いが延々と続く。
片や、伊藤演じる半端ものの甥っ子が、因業な叔父に金を借りにきたものの、一度はけんもほろろにあしらわれた挙句、今回は心を入れ替えた風を装い、毒入りの酒を飲ませて殺害し、金を奪う算段である。

延々と、ああでもないこうでもない、と金の在り処の探りを入れたり、はぐらかしたりの掛け合いが続く。外は本降りの雨で降り込められた格好。
じとじとと蒸し暑く、2人の体はべっとりと汗まみれで。

そーら、今にも殺すぞ、飛び掛かるぞ、と思わせて、延々と酔っ払いの管を巻くような与太話が続く。酒好きのいぎたない酔いっぷりも凄まじく、果てはもっともらしくする説教も、泥酔状態で何を言っているのか支離滅裂になり、おどろな雰囲気も物凄く、、、、

二人の掛け合いのその間合いが絶妙で、登場人物はたしかこの2人だけだったような印象があるが、もうこの長丁場の雰囲気だけで堪能させる深ーい芸だった。
誰も、この作品に言及しているのを見聞したことはないが、絶品だった。
妖かし | コメント:0 | トラックバック:0 |

世界秘密

子どもの頃からの本好きで、若い頃は、新刊書を買い漁ったものだが、今は増えすぎる本の量に恐ろしくなって、随分精選して買うようになってきている。

書物に淫していた頃、よく本の夢を見た。その本を読めば、この世界の秘密がすべて解ってしまう、という1冊の書物。
その書物があるという、見知らぬ街の裏道に身を隠すようにして、ひっそりと店を構えている古本屋を探して彷徨し、ついに辿り着くも、その日は休業、という夢。

その頃、その音楽を聴くと、たまらなく淫らな欲求に襲われるという夢も見た。夢の中で実際にその音楽が鳴っていて、妖しい気分になっている夢。
聴いている場所が、件の古本屋という設定で、どうやら、世界秘密と淫らな欲求とが通底しているらしい。
嗜好 | コメント:0 | トラックバック:0 |

大災厄の光景

好きな画家は沢山いるが、あまり知られていないものでは、ジョン・マーチンが好きだ。
壮麗精緻と称されているが、その壮大なビジョンはちょっと筆舌に尽くしがたいものがある。
大災厄、巨大建築、大崩壊する天地、など、その幻視的光景には心底魅惑される。
似た画風では、宗教画を沢山描いた、ギュスターブ・ドレにも似た感じがあるが、ドレのそれが静的なイメージであるのに比して、マーチンのものには極めて力動的で内在的なパワーを感じる。
そう言う意味では、同じ英国のブレイクなどに通じるものがある。
悪夢のような、一度見たら忘れられない、あまりに壮麗な大災厄の光景。
美術 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ひそやかにはじめる

微かな<気配>、その密かな動きに、手探りで書き始める。
呼応して身じろぎをする、その遠い反響に耳を澄ませながら。

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ご挨拶 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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