気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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叫び、、、暗き穴から吹く風は

(2013年05月30日)

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昨日、四条の地下道を大丸から高島屋へ向かって歩いていると、、、

突然すぐ後ろから叫び声が聞こえ、、、

「うゎあああああ、◎×△xxxxxxx-------」

思わず振り返ると、仕事帰りらしい30くらいの女性が歩いている。

暗い顔をして、普通に歩いている。質素で貧しい雰囲気の服装。

表情を変えずに、何度も恐ろしい声を出して、叫び続けている。
自分が絶叫していることの自覚がないように見えた。

明瞭には聞き取れないのだが、どうやら男に捨てられて、そのことについて誰にということもなく、訴え、なじり、泣きながら叫んでいるようだった。

(私は何も悪いことをしていないのにぃーーー、なんであんたは私を捨てたんやぁーーー!)

と、わたしには聞こえた、、、

本当のところは分からない。何一つ明瞭に聞き取れる言葉はなかったから。
私は、自分の心の中を覗きこんで、架空の声を聞いたのかも知れない。
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京都のイケズ???

昨日の夕食時、おいらが機嫌よくほんの少しばかり日本酒をきこしめしていたと思いねぇ。

それを見ていたカカァがね、薄笑いをしながら「お前さん、料理酒を飲んでるのかい」なんて言いやがるんで、「そうともよ、これが結構旨いんだよ」と言ったら、また薄笑いのまま

「ふうん、料理酒飲んでるんだね」って、、、

でまたおいらは言ってやったのさ。

「これはな値段は安いが、れっきとした純米酒で、辛くなくておれには丁度いいのさ」って、、、

するとまた可笑しくてたまらない、といった様子でかかぁが
「へー、料理酒飲んでるの?」と、、、

そこでやっと分かったってわけさ^^;

やっこさんの言いたいのは、「あんたが飲んでるその料理酒は私が管理している生活費から買った酒で、おまいさんが飲んでいいのは、自分の小遣いで買ってきた酒なんじゃないのかい?」ってことだ、と、、、

もともと京都出身でもないかかぁが、散々京都人の嫌味(イケズ?)に耐えて、最終的に自分のものにした婉曲な物言いだったことに気がついて、おいらはちょっとばかし複雑な気持ちがしたぜ、、、@@;
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薔薇園にて

27日、北山通りの「S」にてクラス会の幹事会。
4日および5日のクラス会当日の内容についての打ち合わせ。

4時半頃には終わり、家内と待ち合わせて久し振りにどこかで夕食を摂る予定だった。

皆が連れ立ってどこかへ行こうとしている。訊くと5時から植物園内にある薔薇園で薔薇の説明会があるとのことだった。

一緒にどうかと誘われる。
家内と合流してから行くかも知れないと言って一先ず別れる。

5時過ぎに家内と落ち合って話すと行きたいと言う。

北門から入る。
黄昏時とはいえ、まだ明るい。

入って少し歩くと、先を歩いていた2人連れの若い女性の一方が、頭の上にペットボトルを載せて歩いているのに出くわす。
くねくねしながらバランスを取って歩くさまが、インドの女性みたいで可笑しい。

思わず「おっ、スイなことしてはるやん」と言うと、後ろで「はっはっはっはー」とさも面白そうに笑う声が聞こえる。
振り向くと初老の白人男性が笑っている。
どうやら京都弁が達者な方とみえる。

左手に広場のようなエリアがあって、3人ほどのグループがジャズ曲を演奏している。
よく見るとトランペットを若い女性が吹いている。
時代が変わったなと感心してしまった。

多種類の竹が両側に植わった竹園のようなエリアをだらだら進むと、何となく薔薇っぽい雰囲気の植栽が向こうに見えた。
そこが薔薇園だった。
大勢の人が集まって説明を聴いている。

黒っぽい色の薔薇、薄い紫色の薔薇、イングリッシュ・ローズ系の薔薇。

20120527rose01.jpg

20120527rose02.jpg

20120527rose03.jpg

20120527rose04.jpg

201205273人背中修正分

最後に建物の2階へ上がり、薔薇園の全景を眺める。向こうに比叡山が見え、借景になっていた。

晩春の柔らかな黄昏の光が静かなさんざめきを包み込み、誰もが押し黙って昼と夜の狭間、暮れなずむ陽光のたゆたいの中で漂いながら。
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その祈りの揺るぎなさは、、、

水のない冬枯れの疏水沿いの小道を南から遡った。

昼下がりに北から下って来た時には、風は冷たいながらも日差しはもう春のそれのように暖かかったのだが、この夕刻、薄曇りの空のどこにも陽の光は見えない。

道の左手の少し低くなったところに小さな空き地があって、道沿いに細長い物置小屋が建てられている。
そうしてその屋根が道行く者の丁度胸の高さのところにある。
小屋の端には地蔵尊を祭った祠がしつらえられている。

その建物の屋根越しに西の方を向いて、老婆が手を合わせていた。
粗末な衣服から質素な暮らしぶりが窺われた。

老婆の祈る視線の先には私鉄の線路があり、その向こうには特に神社や仏閣があるわけでもない。
何ものともつかぬ対象に手を合わせて拝む、その小さな背中から、静かだが一途な思いが痛いように伝わってきた。

両の手のひらをあわせたその指の関節が少し曲がっている、心なしか微かに震えているのが切ない。

老婆は、夕間暮れの一刻に、ただ一心に西方の空に向かって拝んでいるのだった。

背が丸くなった小さな老婆の姿に、人生の終端に差し掛かった人の、虚飾を捨て去ったひたすらな思いが表れていた。

静かで切迫した祈りの揺るぎなさ。
忘れない光景。
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遠い夢、いつかの幻、、、

火曜から金曜まで毎日BSプレミアムで夜7時からやっている火野正平の「日本縦断 こころ旅」。

いつも見ているが、実にいい味を出している。

どうやら火野は私とほぼ同年らしい。
45年前に17歳の高校生だったと言っていたから。
ものを喰っている口元は結構年寄りっぽいが、、、

視聴者から寄せられた、心に残る風景というテーマで書かれた手紙に沿って、自転車で延々と旅をする番組である。
所々、鉄道やバスを利用しているが、目的地の前後では自転車で移動するのである。

今秋は山陰を経て九州路へ。

田舎町や村の昼間でも人っ子1人歩いていない、ほどよく寂れた風景が心に染み入るようだ。

昭和の古い時代で時間が止まったような町並み。
夕映えに煌めく静かな山並み、逆光に映える穏やかなさざなみ立つ海面。

静かだ、、、とんびがのどかに鳴いて、、、

いつか見た心の風景。
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