気配と囁き ―秘密の薔薇―

個人的な関心事についての日録風覚書。隠されたもの、語り得ぬもの、覆われたもの、向こう側、境界線上のもの、この世ならぬもの、過剰なもの、偏奇なもの、只事でないこと、などについて。

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伏見・中書島界隈散策 その2

(つづき)
飲食店がずらっと並ぶ道筋を越えたあたりを横へ曲がり、酒造会社の古くからの建物が並ぶ家並みの中を歩く。

少し歩いて、ある角を回り込むと、、、その建物に唐突に出くわす。

あまりに巨魁な、重圧感さえ覚える魁偉な様相に圧倒されて立ち尽くす。

こんな様式は、見たことがない。

大きな木造建築物なのだが、どう言えばいいのか、、、
単に広いとか大きいとかではなく、普通の家屋を拡大して巨大化した感じ、といえばいいか、、、

巨人が住む家と言えば話しが早いか、、、

月桂冠旧本社03

月桂冠旧本社01

月桂冠旧本社04

2階立てなのだが、ちゃちなビルの4階分くらいの高さがある。
近くで実際に見ると、のけぞりそうな、のしかかられるような迫力を感じる。

大正8年に建てられ、平成5年まで月桂冠の本社として使われていたという。

現在は喫茶と土産物売り場になっている。

伏見へ出掛ける時は、是非訪れたい建物。

夜の夢に出てきたら魘されそうな、圧倒的な迫力に打ちのめされることだろう。
これを見るためにだけでも伏見に来る値打ちはある。
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スペイン映画、「ボルベール<帰郷>」 ―メモに代えて―

久し振りに映画を見た。大した映画だった。

何の予備知識もなしに見た「ボルベール<帰郷>」(2006年、スペイン)。

第59回カンヌ国際映画祭で、「主演のペネロペ・クルスを含む出演した女優6人に対して女優賞が贈られた。また、脚本賞も受賞している」そうである。

冒頭、強風の吹き荒れる中、大勢の女性がなにやら忙しそうに立ち働いている。よく見ると多くの墓石が立っている墓場である。それにしてもなんという強風だろう、、、
見始めてすぐに惹き込まれた。
ラテン系特有の鮮やかな色彩。「強烈な」と修飾すべき個性豊かな女性群。

生と死、現世と幽冥界を跨ぐかのような流れ。
果たして現れた母親は生きているのか、、、

3代に重なる負の連鎖。
母と娘の相克、離反、隠されたもの。
終盤、すべての伏線が一気に収斂し、結像する。

多くのインスピレーションを喚起してくれる、映像による語り。

ヒロインが映画の中で歌う歌が素晴らしい。

ちょっと聴くとフラメンコかと思ったが、次にこれはファドだなと思い直したものの、実は「アルゼンチン・タンゴの名曲」で、それを「フラメンコ調」に歌ったものだそうだ。ややこしい、、、

その歌詞がいい。

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彼方に見える星のまたたきが
遙かな故郷に私を導く

再び出会うことへの恐れ
忘れたはずの過去が蘇り
私の人生と対峙する

思い出に満ちた多くの夜が
私の夜を紡いでいく
旅人はいくら逃げても
いつか立ち止まる時が来る

たとえ忘却が全てを打ち砕き
幻想を葬り去ったとしても
慎ましい希望を抱く
それが私に残された心の宝

帰郷(ボルベール)

しわの寄った顔
歳月が積もり銀色に光る眉

感傷…

人の命はつかの間の花
20年はほんの一瞬

熱をおびた目で
陰の中をさまよいお前を探す

人生…

甘美な思い出にすがりつき
再び涙にむせぶ

音楽(サントラ作曲): アルベルト・イグレシアス
主題歌歌手: エストレージャ・モレンテ
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(以上の歌詞は http://ameblo.jp/fayrey/entry-10849778568.html より引用)
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NHK BSプレミアム「新日本風土記」のテーマ曲 ―深層解体の衝迫―

今夜(毎週金曜午後8時~)まさに放送中の番組のテーマ曲は、一度は聴いてみる値打ちがある。

どこか日本人の深いところで眠っている精神のDNAを呼び覚ますような、古い層の淀みの奥から何かもう既に未知のものに変貌しかけている心のありようをあばかれるような、、、

乙に澄ましこんだ現代的意識の構えを根底から解体されるかのような、静かな衝撃。

ネット配信でのみ入手が可能のようだ。

奄美島唄の唄者(ウタシャ)朝崎郁恵さんの歌「あはがり」。
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中秋の月にして満月

(2011年09月12日)

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中秋の月が満月というのは6年ぶりだそうである。

夕刻アナウンサーがそう言っていたのを思い出して、ベランダに出て見上げると、それはもう見事な皓々たる満月。

天頂に円形窓が開いたかのような眩しい白光が地表に降り注ぐ。

玲瓏というのはこういうことを言うのだろう。

夜空を見上げるのは、もう1年ぶり以上かも知れない、、、
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ただごとではなく、、、

寺山修司・作詞、日吉ミミ・歌の「ひとの一生かくれんぼ」は、ネットのどこを探してもファイルがないので、ヤフオクで落札、今日それが届いた。

包装を解くのももどかしく、急ぎCDプレイヤーにかけて聴いてみる、、、

シンプルな童謡風の旋律、、、
何か投げたような口調で歌っている。

しかし、この寂しさや孤独感はただごとではない、、、調べが簡潔に整っている分だけ寂しさがいや増しに募るのである。

 ひとの一生かくれんぼ
 あたしはいつも 鬼ばかり
 赤い夕日の 裏町で
 もういいかい まあだだよ
 -----------(中略)----------
 さがしつづけて さすらいの
 目かくしとけば 雪がふる
 -----------(中略)----------
 あたしは 鬼のままで泣く
 -----------(中略)----------
 ひとの一生かくれんぼ
 恋の片道 日がくれる
 鬼のあたしに 夜がくる
 もういいかい まあだだよ

自己韜晦するがごとくに迷路のような物語を様々に編んでみせた寺山の、端的な孤独感の表白が見て取れるようだ。
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